スマホのブラウザで遊べる、ラスボス戦だけのRPG「いきなりラスボスRPG」を公開しました。
「いきなりラスボスRPG」というゲームを公開しました。50 時間遊んだ王道 RPG の、最後の育成とパーティー編成とラスボス戦だけを遊ぶゲームです。町も雑魚戦もなくて、始めた瞬間がもう最終決戦の直前なんです。スマホのブラウザで開けば、インストールなしでそのまま遊べます。
企画書を 1 本書いて、設計から実装、素材づくり、直しまでを Claude Code と PixelLab に任せてみました。どこまでできて、どこで揉めたのか、ざっくり書いておこうと思います。
どんなゲームなのか
仲間は 6 人、全員レベル 98。使える経験値は合計 2 レベル分だけで、1 人を 100 にするか、2 人を 99 にするかを決めます。そこから 4 人を選んで、かつての親友ノアとの 3 形態のラスボス戦に挑む、という流れです。
正解の編成は一つに固定していません。負けても、編成と経験値の配分を変えてすぐ再挑戦できます。1 回の挑戦は 12 分以内を目安に作っています。

戦闘が始まった時点のノアは、味方とまったく同じ大きさの人間です。第二形態で宙に浮き、最終形態では横画面の 6〜7 割を占める巨体になります。倒す相手が親友なので、勝った瞬間に爽快感だけでは終わらない、というところを大事にしました。

私がやったのは「企画書を書いて、遊んで、直してもらう」
コードは全部 Claude Code が書いています。TypeScript で約 7,700 行、設計文書も約 3,700 行ありますが、私が書いたのは 457 行の企画書だけなんです。
私の仕事は、実機で遊んで気になったところを片っ端から伝えることでした。ボタンの反応する場所がずれている、戦闘まで音が鳴らない、ボスの HP が 0 になった瞬間に次の形態が一瞬見える、キャラが会話ウィンドウの上に描かれている。そういう報告を投げると、原因を調べて直した状態で返ってきます。
自分で判断したのは 3 つです。主人公を固定する案を撤回して、6 人から自由に選べるようにしたこと。「戦闘が始まる時点のノアはまだ人間なので、味方と同じ大きさで」「大きくなるのは第二形態から」と絵の方針を決めたこと。そして、絵に当たるものを自作させず、フリー素材か PixelLab の生成物だけに限ったことです。
詰まったのは「直した」の扱いでした。HP が 0 になった瞬間に次の形態が映る問題は、一度「直した」と報告を受けた後も実機では直っていなくて、2 回目でようやく本当の原因に届いています。全ボタンの当たり判定が見た目より左上に半分ずれていた問題は、最後の最後に別のモデルで確認したときにやっと見つかりました。「直した」と「症状が消えた」は別物だと、身をもって覚えた 2 日間だったと思います。
ラスボスの絵は PixelLab に描いてもらいました
味方 6 人は既製のドット絵素材(Pixel Champions)で、ノアの 3 形態と会話用の顔、背景は PixelLab で生成しています。Claude Code から MCP で PixelLab を呼び、生成した絵を実測して減色し、輪郭の色を味方と揃えてから組み込む、という工程です。
いちばん揉めたのは頭身でした。全体の高さは味方に合っているのに頭の大きさが違っていて、並べると同じゲームのキャラに見えないんです。生成モードとサイズの指定を変えながら何度も作り直して、ようやく落ち着きました。
ドット絵は後から拡大縮小すると崩れるので、先に既製素材を実測して密度を決め、生成物をそこに合わせています。拡大縮小は一度もしていません。使った生成数は、この課金周期でおよそ 800 でした。

技術まわりを少しだけ
エンジンは Phaser 3.90.0、言語は TypeScript、ビルドは Vite です。戦闘のロジックは Phaser に依存しない形で書いてもらい、テスト 37 件と、勝率を出すシミュレータが動いています。
スマホ向けの対策は、iOS で最初のタップまで音が出せない制約、アドレスバーの伸縮でずれる画面の高さ、空白がないと折り返さない日本語の扱いなど、細かいものがいくつもありました。このあたりは Zenn の記事で書きます。
残っている課題もあります。回復役を外した編成はシミュレータで勝率 0% のままですし、戦闘中のゲージと台詞窓が一部重なります。試作版として遊んでもらえるとうれしいです。
詳しくは Zenn で書きます
どう頼んだのか、どこで詰まったのか、AI の「直した」をどう検証したのか。そのあたりの細かい話は、9 月 14 日に Zenn で記事にまとめる予定です。
まずは遊んでみてください。スマホを横向きにして、タイトルをタップするだけです。感想をもらえたらうれしいです。